イベントや旅行の制限は緩和されましたが、依然としてオンラインでの活動が続くこの頃ですね…。オンラインツールを使った活動の可能性を模索されている方も多いのではないでしょうか?

今回は、Open IDEOが公募した課題に対する、Bloc Nation学生ラボチームの取り組み第2弾をご紹介します。
(前回のチャレンジはこちら↓
http://bloc-blog.com/2020/06/24/covid-19-reimagine-learning-challenge-open-ideo/

ビデオ会議ツールのZoom、ホワイトボードツールのMiroを活用し、デザイン思考によるアイディエーションを実践したものとなっています!デザイン思考について知りたい方はもちろん、オンラインでのワークショップやミーティングの際の参考にされたい方もぜひご覧ください。

今回のチャレンジについて

まず、課題の内容についてご説明します。
主催者は、OpenIDEO。OpenIDEOとは、世界でもっとも有名なデザインファームであるIDEO社の中で、「デザイン思考」の手法を用いて特に社会問題等の解決を図るプロジェクトをメインに行っている組織です。
5月頃には“COVID-19 REIMAGINE LEARNING CHALLENGE”と題して、コロナ禍での教育課題に対する取り組みを公募していましたが、今回(8月~9月頃)行われたのは“BEYOND THE BAG CHALLENGE”です。一言で説明すると、
「多くの小売システムにおいて使用でき、便利かつ環境への影響が少ない、小売店から目的地まで商品を輸送する方法を考える」
というチャレンジになります。

現状多く使用されている使い捨てビニール袋は、環境への負担が課題となっています。エコバッグが推進されていますが、持ち運びが億劫だったり、うっかり忘れてしまうこともあったりして、浸透しづらいですよね。そこで、「バッグ」という形にとらわれず、商品の持ち運び手段を自由に考えてみようというのが今回の内容です。

アイディア出しのプロセス

アイディア出しにあたっては、ビデオ会議ツール「Zoom」で話しつつ、ホワイトボードツール「Miro」に書き込む形を取りました。
ステップは以下のとおりです。

Step1:ペルソナとアプローチ設定
Step2:インスピレーション
Step3:チャレンジクエスチョン
Step4:アイディエーション

ホワイトボードの全体はこのような形になりました!
↓↓↓

全体のイメージをざっと掴んだところで、それぞれのステップごとにボードを拡大しながら解説していきたいと思います。

Step1:ペルソナとアプローチ設定

まず、ペルソナ(具体的に想定する顧客像)と、解決策のアプローチを決めていきます。

アプローチは、OpenIDEOの方で設定された以下の3つから選ぶ形でした。

  1. 革新的な素材…使い捨てビニール袋に代わる先駆的で持続可能な素材を使ったアプローチ
  2. 再利用可能なモデル…使い捨てバッグの目的を果たしながら、バッグだけでなく複数の用途に使用できるというアプローチ
  3. バッグレスソリューション…自動車両やドローンなど、バッグを使用しない技術主導のアプローチ

アイディア出しの軸がぶれないようにするため、ペルソナはできるだけ具体的に設定することが重要です。私たちは、一人暮らしで20~30代の男性、新しいもの好き、都内住み、キャンプが好きでホームセンターによく行く、ITベンチャー企業勤めで年収は500万円程度…などの特徴を持つペルソナを設定しました。
ここから、ペルソナは

・大きな荷物を買う機会が多く、商品持ち運びの便利さを求めているのではないか

・目新しい技術に惹かれやすいのではないか

と考え、3.の技術主導のバッグレスソリューションを解決策アプローチとして選択しました。

Step2:インスピレーション

次に共感マップを作成していきます。
ペルソナのSay(発言)、Do(行動)、Think(思考)、Feel(感情)という観点から、今回は画像のように想定される特質したものをそれぞれ付箋に書き出してディスカッションしました。内容としてプラスはオレンジ、マイナスは青、どちらでもなければ黄緑、質問(疑問)はピンク、というふうに付箋の色分けもしました。Miroの付箋機能には16種類もの色があり、とても便利なんです!

共感マップに付箋を貼りつけたら、ペルソナの本質的な課題や潜在的なニーズを洞察します。私たちは、(キャンプグッズなど重い買い物が多いため)近所のコンビニに配送してくれるサービスがあればいい」というニーズを選びました。

Step3:チャレンジクエスチョン

インサイトを決めたら、チャレンジクエスチョンを設定します。チャレンジクエスチョンの設定とは、「HMW “How Might We~?(どのようにすれば、私たちは~できるだろうか?)”」の形で問いを立てることです。この形は幅広い解決案の想起を前向きに促し、かつ適切に狭めてくれます。漠然としすぎず具体的すぎない、ちょうどよい粒感にすることがポイントです。
今回の場合は、「どのようにすれば、私たちはバッグを使わずに大きい荷物を届けることのできる革新的なテクノロジーシステムをデザインすることができるだろうか?」となりました。

Step4:アイディエーション

問いに対して解決策を打ち出すため、アイディアを出していくフェーズです。
ブレインストーミングという方法を使って進めていきます。ブレインストーミングのコツは次のとおり。【・静かに始める。・1つにこだわらない。・言葉だけで終わらせない。・意見の出しやすい雰囲気を作る。・一見風変わりな意見も積極的に取り入れる。・ネットを通じたブレインストーミングも想定する(今回まさに!)。】参考にしてみてください!

アイディア紹介

ここで、私たちラボチームのアイディアをご紹介します。
ソリューションのタイトルは、「スマホと買い物かごを連動させて、バッグなしに商品を目的地まで配送できるテクノロジーサービス」です。

詳細は以下のとおり。
・コンビニやスーパーマーケットと近くのマンションが提携し、マンションの住民が誰でも利用できるショッピングカートが店舗に設置されます。
・サービスはサブスクリプション制とし、サービス使用者は月額使用料をマンションの賃料と共に支払うだけで契約完了となります。
・住民は購入品が入ったショッピングカートを自宅マンションまで持って帰り、指定場所で返却できます。その後、専用ロボットが自動で店舗まで回収します。
・カートはスマホからの遠隔操作が可能(自分と共に移動する)で、手を使わずにスマホをリモコン代わりにして操作できます。

いかがでしょうか?

・ペルソナ:一人暮らしで20~30代の男性、新しいもの好き、都内住み、キャンプが好きでホームセンターによく行く、ITベンチャー企業勤めで年収は500万円程度等
・インサイト:「(キャンプグッズなど重い買い物が多いため)近所のコンビニに配送してくれるサービスがあればいい」
・チャレンジクエスチョン:「どのようにすれば、私たちはバッグを使わずに大きい荷物を届けることのできる革新的なテクノロジーシステムをデザインすることができるだろうか?」

という流れを汲んで行ったアイディエーションでした。一人暮らしというところからマンションの住民に向けた施策とし、ペルソナが思わず使いたくなるようなテクノロジーシステムを考えたものとなっています。

終わりに

これらのステップ、そしてツールを使って、皆さんはどのようなアイディアを考えつくでしょうか?何か企画を練る際、ぜひ参考にしてみてくださいね!

実際に公開で提出した課題はこちらのページから見ることができます。

https://challenges.openideo.com/challenge/beyond-the-bag-challenge/ideas/innovative-and-ecofriendly-shopping-with-a-smartcart

また、当社ではデザイン思考を実践形式で学べるワークショップを対面・オンライン両方で実施しております。どちらも【無料】なので、ぜひお気軽にお申し込みください!

詳細・お申し込みはこちら

↓↓↓

○【対面】「Design Thinking Day #8」11/21㈯ 10:00~

https://design-thinking-day-20201121.peatix.com/

○【オンライン】「経験デザインの始め方#5」11/28㈯ 10:00~

https://bloc-online-20201128.peatix.com


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