皆さん、ブレインストーミングをご存知でしょうか?
ブレインストーミングとは、会議などで各人が自由に考えを出し合って問題を解決したり、アイデアを生み出したりする創造能力開発法です。過去には、このブレインストーミングを活用し、解決された社会問題が多くあります。
では、どのようなブレインストーミングが効果的なのでしょうか?

今回は、ブレインストーミングを行う上でのコツをまとめた英文記事「6 Brainstorming Tips for Social Innovators and Beyond」、そして関連するYOUTUBEビデオ「Brendan Boyle: How to Brainstorm Better」の内容を紹介していきます。

はじめに

私たちは、アイデアの創出は一種の芸術であると考えています。新しいアイデアを生み出すためには評価される心配なく、独創的な意見を出し合うことができ、互いに何でも言い合える空間を作ることが重要です。

ここ「OpenIDEO」では、今まで様々なブレインストーミングの方法を試してきました。床に座って小さく集まったり、会議卓子を囲んだり、時には国をまたいでビデオ通話も行いました。今回はプログラムリーダーであるChelsea TakamineとコミュニティデザイナーAshley Tilmanから聞いた、最適なブレインストーミング方法と6つのコツを紹介します。

必要なもの

・付箋(あるいは小さなメモ帳)
・窓やドアなどの開口部のない壁(または何も置いてないテーブル)
・静かな場所
・柔軟な思考意見を出す意欲のあるメンバー

コツ1:静かに始める

ブレインストーミングの一つ目のコツは、静かに始めることです。一般的な会議では、いきなり意見を出すことが求められる場合も多いかもしれません。しかし、考えを整理し、まとめる方法は人それぞれです。そのため、自分なりのペースで思考整理を行う機会を与えることが望ましいでしょう。

ワンポイントアドバイス

いきなり議論を始めるのではなく、それぞれのアイデアを付箋に書き留める時間を設けましょう。これは、内向的な人に静かに考える時間を与えるだけでなく、アイデアの多様性を生み出すことを可能にします。なぜなら、グループとしての考えに影響されず、各々でアイデアを出すことができるからです。

コツ2:一つにこだわらないこと!

ブレインストーミングは多くの異なる意見を出すことに価値が見いだされます。時間を有効に使うためにも一つのアイデアにこだわらないことをおすすめします。
付箋にアイデアを書き終えたら、すぐさま議論に入るのではなく、メンバー全員に考えたことを発表する機会を作りましょう。時計回りに一つずつ付箋を壁に貼り、書いた付箋がすべて共有されるまで続けましょう。

ワンポイントアドバイス

「一つの意見は一枚の付箋に」というルールを守り、一枚に複数の意見を書くのは避けましょう。全ての付箋を発表し終えたら、ジャンルの同じものや似たようなもの同士でグループ分けをしましょう。なるべく多くの意見が出ることが最終的な目的です。

コツ3:言葉だけで終わらせないこと

視覚的なものや聴覚的なものでも良いですが、非言語的な要素を取り入れることが重要です。例えば、絵やスケッチは自分の考えを視覚化し、他のメンバーにもコンセプトが分かりやすくなるだけでなく、違う方向からアプローチするきっかけを作ってくれます。そのため、OpenIDEO Challengesでは、参加者に写真、模型、ビデオなどを使うことを推奨しています。バックグラウンドミュージックを流すのも効果的です。リラックス効果のある自然の音や歌詞のないアップビードの曲を流すことで、よりアイデアを生み出しやすい空間作りができます。

コツ4:意見の出しやすい空間を作ること

通常の会議では、リーダー的な存在が意見を出して議論を進めていくことが多いでしょう。しかし、これは気付かないうちに他の誰かが意見を出す機会を奪っているかもしれません。どこから良いアイデアが生まれるかは分かりません。そのため、全員が自分の意見を言い出せる環境を作ることが大切です。そして、各自が考えて発表したものに対し、周りが意見を加えて改良していきましょう。

ワンポイントアドバイス

ブレインストーミングや話し合いを始める前に全体でルールを設定しておきましょう。
1. 全員が意見を出すこと(強制ではないが、出しやすい空間を作ること)
2. 時間制限を設ける
3. 話し合いの際は一人ずつ話すこと(声が重ならないようにする)

コツ5:一見風変りな意見も積極的に取り入れること

型破りなアイデアは、議論を思いもよらない良い展開へと導くことがあります。実は、成功例の多くは、一見すると微妙なアイデアから生まれるのです。そのため、このようなアイデアに対して批判的なフィードバックは避けましょう。創造的な思考を妨げる恐れがあります。

ワンポイントアドバイス

ブレインストーミングの段階で、技術面・材料面・金銭面での制約を抜きにして、思ったことを全て挙げましょう。型破りなアイデアも、条件さえ揃えば実現されるかもしれません。

コツ6:ネットを通じたブレインストーミングも想定すること

現代では、世界各国に社員を持つ企業も多いため、対面せずにブレインストーミングを行うこともあるでしょう。このような場合、受動的でなく、能動的に進めていかなければなりません。まず、内容を理解しやすくするために、事前に議題を伝えておきましょう。特に母国語が異なるメンバーがいる場合には配慮が必要です。また、質疑応答もできるよう、時間に余裕を持ちましょう。終わったのちにも、録音や記録を渡し、引き続きブレインストーミングを行えるようにしましょう。

YOUTUBEビデオ

IDEOのパートナーであり、スタンフォードで教えるBrendan Boyleさん。
以下、彼のブレインストーミングに関するインタビュー内容をまとめました。

ブレインストーミングはデザインを行っていく上での有効なプロセスであり、ツールであると考えています。もちろん、他にも方法は存在しますが(例えば、シャワーをしているときにアイデアが出て、それを実現させる等)、毎回利用できるプロセスであるとは限りません。そのため、ブレインストーミングが有効なのです。ブレインストーミングを活用するには一人一人が練習をする必要があります。例えば、楽器が使えるメンバーを4人集めればジャムセッションは行えますが、楽器を使えない人が4人集まっても音楽にはなりません。それと同じように、ブレインストーミングのやり方を一人一人が理解し、実行できなければなりません。
ブレインストーミングには二つの思考が必要です。Divergent thinking(考えを広げ、多様化する)とconvergent thinking(考えをまとめる、収束させる)です。多くの人は後者を得意とし、稀に前者だけを得意とする人もいます。そのため、練習をしてどちらの思考も活用できるようになる必要があります。

最後に

いかがでしたでしょうか。今回、ブレインストーミングの有用性と行う上でのコツを見て頂きました。最後にYOUTUBEビデオで印象的なセリフを紹介します。

「If you are practiced at brainstorming, you understand it, you’re gonna get better at it. It’s a muscle.(ブレインストーミングの練習ができており、理解していれば上達して行きます。ブレインストーミングは筋肉なのです。)」

より効果的なブレインストーミングを行うためにも、グループディスカッションや会議の際に用い、練習を重ねてみて下さい。

引用文献

OpenIDEO. 6 Brainstorming Tips for Social Innovators and Beyond: https://www.openideo.com/content/6-tips-better-brainstorming
Stanford eCorner. (2017). Brendan Boyle: How to Brainstorm Better. https://www.youtube.com/watch?v=W4rfqKYd6o4

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