T字型人材とは、一つのある分野に対して深い専門性をもちつつ、更に幅広い知見を持っている人材のことを指します。ある分野に対して深い専門性を持つ人材を、I型人材と呼びますが、T字型人材はI字型人材に横棒を足すことによって、横方向の知識の広がりを表しています。ビジネスパーソンとして、一つの分野の深い専門性は他社から秀でるための強い武器になります。ですが、専門性に固執しすぎると、臨機応変な対応ができなかったり、関連分野への広がりを期待することができません。そこで、自分の軸として専門分野を持ちながらも、柔軟に横の知見を広げることができるT字型人材がビジネスの場で求められています。

柔軟で創造性の高いT字型人材の需要が高まっている背景には、ビジネスシーンのグローバル化や多様化があげられます。日本人はもともと職人気質が高く一つの分野を極めた人材が重宝されていました。ですが、多様化する価値観の中では一つの技にこだわるよりも、他の分野と連携や融合をして新しいものを生み出すことが重要視されています。

T字型人材の育成方法として、まずは軸となる専門分野についてしっかりと知識や技術を身につけることが大切です。自ら勉強していくことはもちろん、企業側にも研修制度を整え高い専門性を有するスペシャリストの養成が求められます。また、同時に横の広がりをもつために、他部署での仕事を経験することも大切です。他部署を経験することで、客観的に自分の専門分野を見直すこともできます。

更に、複数部署が連携するプロジェクトに関わっていけるようにしましょう。他部署の意見や譲れないことなどを聞きながら自分の意見も言えるような人材を育てることがポイントです。自分の価値観にとらわれない柔軟な考え方ができる人材が育てば、新しいアイディアや商品を生み出すことに繋がるでしょう。


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