オーナーシップ指数とは、サービス・プロフィット・チェーン・インスティテュートにおいてエグゼクティブ・ディレクターを務めるジョー・ウィーラーと、ハーバード・ビジネススクールの教授であるジェームズ・L・ヘスケット、W・アール・サッサー・ジュニアとの共著『OQ(オーナーシップ指数)―サービスプロフィットチェーンによる競争優位の構築』という著書において登場する言葉です。

この著書の中では、顧客の満足度を高めるためには、会社と会社に所属する社員の一体感を高めることが重要だとされています。そこで大切になってくるのが、オーナーシップです。
そもそもオーナーシップとは、一人一人の個人と組織や仕事との関係を示す概念です。個人が受け持った仕事を主体的に自分の課題と捉え、責任感を持ち取り組む姿勢のことを意味します。会社の運営や経営に対する当事者意識や、業務に対する自発性などがオーナーシップを形成していきます。

しかし、不況などにおいて会社の業績が下がると、コスト管理の必要が生まれます。こうした時、多くの場合は人件費などに影響が及ぶこととなります。不要な社員の解雇などが具体例となりますが、そうした措置を行えば、会社に所属する社員の士気や意欲は低下し、結果としてオーナーシップも失われていきます。

著書の中では、食品スーパーのウェグマンズ・フード・マーケットなど、不況時においても強い企業の業務慣行の研究を行っています。その結果、そうした企業ではオーナーシップのある従業員の数が多く、オーナーシップ指数が高いということを述べています。こうしたオーナーシップによる会社と従業員の絆は、会社に成功をもたらし、不況時においても効果を発揮するとしています。

オーナーシップを持って自分と会社の運命を同一に考え、積極的にコミットメントを図る従業員である「従業員オーナー」の存在を増やすことこそが、不況時においても強い企業となる鍵となります。彼らは顧客に対しても満足の行くサービスを提供しようと努力するため、結果として顧客満足度を高めることにも繋がります。


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