7Sは、戦略コンサルティングファームであるマッキンゼー・アンド・カンパニーが提唱したワークフレームであり、企業戦略におけるソフトとハードから成る7つの要素 (ソフト:{価値観、Shared Value;人材、Staff;スキル、Skill;スタイル、Style}、ハード:{戦略、Strategy;システム、System;組織構造、Structure}) の相関関係を示したものです。優れた企業であるほど、各要素が互いに補完し合いながら戦略の実行に向けて進んでいるとされています。

これら7Sの中で、ハードのSは企業努力によって比較的容易に短期間で変更することが可能です。一方で、ソフトのSは短期間での改変は難しいものです。外部環境が変化したとき、同時に必要とされる7Sが著しく変わることは珍しくありません。ハードのSである戦略、システムおよび組織はトップダウン的に決定することが可能なため、改変することが容易なのです。しかしながら、ソフトのSは個人に依存するところが大きく、特にスタイルを変えることは大変困難です。

とはいえ、ソフトのSは戦略遂行の際に強力な推進剤となるので、ゆっくりであったとしてもハードに準じた改変を行い根付かせることが重要です。見受けられる悪い例として、企業変革を行う場合に手をつけやすいという理由からハードのみに注力することが挙げられます。ハードさえしっかりと設計・運用すれば軌道に乗ると考えがちですが、重要なことは、ハードとソフトが上手く融合・調和し、整合性がとれているということです。

例えば、プロダクトアウト (戦略) のときは社内重視の内向き志向 (スタイル) で上手く機能していたとしても、マーケティング重視 (戦略) の局面ではそのままのスタイルでは会社が立ち行かなくなることも考えられるのです。戦略を変えたとしても、それに適合する従業員に全て入れ替えるというのは現実的ではなく、また既存の従業員が戦略に必要なスキルをすぐに習得できるわけでもありません。そのため、これらのことを考慮して戦略を実行していく必要があります。


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